そのむかし、下総の国にある印旛沼に 小さな竜が住んでいたそうな。
 よわい百年にもみたぬ年若い竜であったから
 ひがな一日水底にじっとして 眠りをむさぼるこらえ性もなく
 ついつい外の世界をながめてみたくなったんだと。

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